私が建築を好きになった話。「ファンズワース邸」

こんにちは!
長野で注文住宅・デザイン住宅を手掛けている「ALOHA100」インテリアコーディネーターの山岸です。^^
今年、無謀にも一級建築士にチャレンジしてみようともう猛勉強中なのですが、久しぶりにミース・ファン・デル・ローエの代表作である「ファンズワース邸」の写真を見ました。
この建築は試験でもよく出てくる有名な作品で、試験に挑んだことがある人なら絶対に知っていると思うし、たぶん、建築業界にいたら何度も聞いたことがあると思う。
恥ずかしながら何も知らずにこの業界に入った私は、インテリアコーディネーターの勉強をしていて、初めてこのファンズワース邸をみて「めっちゃ素敵!」とひと目惚れした建築なのです。

イラストですみません。
実際の写真は本当にとってもきれいだから検索してみて欲しい。
雑木林というか小道を抜けると、まるでシンデレラのガラスの靴のような建築が草原の中に現れるの。
緑と白のコントラストも、ガラス張りの外壁も、自然とのつながりもどれをとっても素敵だと感じてしまう。
当時は建築史の知識もほとんどなく、ミース・ファン・デル・ローエという建築家の名前も知りませんでした。
それでも、自然の中に静かに佇むガラスの建築を見て、
「なんてきれいなんだろう」
と思ったことを今でも覚えています。
何十年経っても色褪せない美しさ
ファンズワース邸が完成したのは1951年。
70年以上前の建築です。
それなのに、今見ても古さを感じません。
むしろ、
「こんな家に住んでみたい」
「こんな空間をつくってみたい」
と思わせる魅力があるんですよね。
建築にも流行があります。
その時代ごとのデザインや人気のスタイルがあります。
でも、本当に優れた建築は流行を超えて人を魅了し続けるな~って、こんな下っ端の私でも気づかされます。
ファンズワース邸はまさにそんな建築だと思います。
より少ないことは、より豊かなこと
ミースの言葉として有名なのが、
「Less is more.」
より少ないことは、より豊かなこと
という言葉です。
当時の私は、この言葉の意味を深く理解していたわけではありません。
ただ、ファンズワース邸の美しさに惹かれていました。
でも、住宅の仕事に何年も携わった今改めて考えてみると、めっちゃ大切にしたいって思ってしまう。
というか、そうだよね!って気が付かされるというか。
家づくりでは、ついつい何かを足したくなります。
照明を増やしたり、アクセントを加えたり、収納を追加したり。
もちろんそれらも大切ですが、本当に必要なものを見極めることも同じくらい大切です。
余計なものを増やすのではなく、必要なものを丁寧に選ぶ。
その結果として生まれる心地よさや美しさがあるのだと思います。
神は細部に宿る
もうひとつ、ミースの言葉として有名なのが、
「God is in the details.」
神は細部に宿る
です。
住宅の仕事をしていると、この言葉の重みを感じる場面がたくさんあります。
特にコーディネーターとう仕事柄もあると思いますが、現場はできるだけ楽にしてあげたい、でも美しく、細部までこだわりたいって思ってしまう。
スイッチの位置。
コンセントの高さ。
照明の納まり。
建具の見え方。
お客様から見れば小さなことかもしれません。
でも、その小さな積み重ねが空間の質を大きく左右します。
だからこそ、細かな部分まで丁寧に考えたいって思うんです。
そんな気持ちで日々の仕事に向き合っています。
振り返ってみると、私が大切にしたいなって思っていたことが、ミースファンデルローエの言葉に行きついてしまった、、、。
初心を思い出させてくれる建築
一級建築士の勉強をしていると、法規や構造、設備など覚えることがたくさんあります。
問題を解くことに必死になってしまう日もあります。
でも、ファンズワース邸の写真を見ると、ふとこの業界にはいった頃の気持ちを思い出します。
建築のことをもっと知りたいと思ったこと。
美しい空間に憧れたこと。
建築って面白いと思ったこと。
そんな原点のような気持ちです。
ファンズワース邸は、私にとって単なる名建築ではなくて、建築の魅力を教えてくれた建築であり、今でも憧れ続けている建築です。
忙しい毎日の中でも、ときどきこうした名建築を眺めながら、建築が好きになった頃の気持ちを忘れずにいたいと思います。
それでは、コーディネーターの山岸でした!




