【地盤改良】柱状改良ってどんな工事? 費用・メリット・デメリットを分かりやすく解説します。

こんにちは! 長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけかている「ALOHA100」設計の菅原です。
マイホームを建てる際、避けて通れないのが「地盤調査」。そして、調査の結果「地盤が弱い」と判定された場合に行うのが「地盤改良工事」です。
地盤改良にはいくつか種類がありますが、今回は日本の木造住宅で最もポピュラーに採用されている「柱状改良(ちゅうじょうかいりょう)」について、建築の知識がない方にも分かりやすく解説します!
1.柱状改良とは?(仕組みをざっくり解説)
柱状改良とは、一言で言うと「地面の中にコンクリートの頑丈な柱をつくる工事」です。
軟弱な地盤の中に、セメント系の固化材(ミルク状の液体)を流し込みながら、現地の土とグルグルとかき混ぜます。これが時間が経つとカチカチに固まり、文字通り「柱(コラム)」のようになります。
このコンクリートの柱を何本も作り、その上に家を建てることで、家が沈む(不同沈下)のを防ぐ仕組みです。
・改良する深さ: 一般的に地下2m〜8mくらいまで。
・柱の太さ: 直径60cm柱が一般的です。
2. 柱状改良のメリット
なぜ多くの現場で柱状改良が選ばれているのでしょうか?主なメリットは以下の3つです。
① コストと強度のバランスが良い より強固な「鋼管杭(鉄の杭)」を使う工事に比べて、費用を抑えつつもしっかりとした強度を確保できます。
② 確実な支持力が得られる 柱の先端を硬い地盤(支持層)に届かせるだけでなく、柱の周りの土との「摩擦力」でも建物を支えるため、非常に安定します。
③ 実績が多く安心感がある 昔から多くの住宅会社で採用されている工法なので、施工できる業者も多く、品質が安定しています。
3.知っておきたいデメリットと注意点
メリットが多い一方で、後から「知らなかった!」と後悔しないために、以下のデメリットも頭に入れておきましょう。
① 将来、土地を売る時に「撤去費用」がかかることがある もし将来、家を解体して土地を更地にして売却する場合、埋まっているコンクリートの柱が「地下埋設物(ゴミ)」とみなされ、撤去を求められることがあります。この撤去費用が数百万円単位とかかるケースがあるため、注意が必要です。
② 地価(土地の評価)が下がることがある ①の理由に関連して、柱が埋まっていることで土地の資産価値が少し下がってしまう可能性があります。
③ 施工後は元に戻せない 一度土とセメントを混ぜて固めてしまうため、やり直しや「やっぱり無しで」ということはできません。
4.費用感はどれくらい?
気になる費用ですが、一般的な30坪前後の2階建て住宅の場合、約50万円〜100万円が相場と言われています。
ただし、以下の条件によって大きく変動します。
- 改良する深さ(深いほど高い)
- 本数(家の面積が広いほど多い)
- 重機が入れるかどうか(道が狭いと特殊な小型重機が必要になり割高に)
地盤改良費用は、予算組みの段階で見落としがちなポイントなので、あらかじめ100万円ほど「地盤改良用の予備費」として見ておくと安心です。
柱状改良は、将来土地を売る際のデメリットこそあるものの、「大切なマイホームを不同沈下から守る」という本来の目的においては、非常に信頼性の高い工法です。
地盤改良が必要と言われると「ショック…」と感じるかもしれませんが、裏を返せば「これで大きな地震や災害が来ても安心な土台ができた!」ということ。
ハウスメーカーや工務店から提案された際は、改良の深さや費用などをしっかり確認し、納得した上で進めてくださいね。
あなたの家づくりが素晴らしいものになりますように!
次回は『砕石パイル工法』について解説します。





