AIと創造性

こんにちは、長野で注文住宅・デザイン住宅を手掛けている「ALOHA100」住宅部の山﨑です。

作家の村上春樹さんが3年ぶりの長編小説を出したインタビュー記事の中で、
「小説家の役目は、ハッと空中から浮かんでくる新しいものを引きずり込むことです」と言っていました。

う~んなるほど。

最近はAIの進化が目覚ましく、文章を書いたり、画像を作ったり、アイデアを提案したりと
私自身も多くの方と同じようにもはやAIと共に生活・仕事をしています。
AIの操縦には個人差があるとは思いますが、私にとっても身近で頼りになる存在であります。

一方で、人がふとした瞬間に生み出す発想には、まだ特別な価値があるようにも思います。


音楽の話になりますが、レディオヘッドというイギリスのバンドが2000年に『Kid A』というアルバムをリリースしました。
前作の『OK Computer』は世界中で絶賛され、多くの人が「あの路線の進化形」を期待していたはずです。
当時、高校生で夢中になって聴いていた自分も同じくそれを期待していました。

ところが彼らが世に送り出したのは、ギターサウンドを前面に出したロックとは大きく異なる作品でした。

電子音、アンビエント、ジャズの要素を取り入れ、シングル曲もほとんどなく、口ずさめる様なメロディもほぼ皆無。
従来の成功パターンとは正反対ともいえるアルバム。
今でもロック・ファンの間では賛否両論?ですが結果的には商業的にも絶大な成功を収めた、単なる路線変更ではない衝撃的な作品でした。

とある長野の片田舎に住む平凡な高校生にもその衝撃は伝わりました。
(一曲目の「エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」だけでも聴いて欲しい!!)


今やアーティストの新曲もAIで作り出せる時代。
一方でレディオヘッドの様な例は、単なるデータの延長では予想・説明ができないと感じます。

もちろん、この背景にはバンドの中心人物であるトム・ヨークのロックに対する苦悩を含め、試行錯誤を重ねた結果があった様です。
それでも、「その方向へ行こう」と決めた最後の一歩には、不思議な飛躍があります。

私は正直、その飛躍ができる人間ではありませんし、
「あんなことを思いつける人がいるんだ」と感心し、羨ましく思う側の人間です。

だからこそこの便利な時代の狭間にある、生身の有機質な創造性に「すごい!」「感動した!」と素直に価値を感じられるように、
心を保つ事が自分にとっては相当大事なことなのではないか。

村上春樹さんの記事からそんな事を思ったりしました。

長文失礼いたしました!