【気まぐれ旅日記④】霧の湖に佇む重要文化財、丸沼ダム

こんにちは!長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけている「ALOHA100」の中澤です。
今回訪れたのは、群馬県片品村にある「丸沼ダム」。
ダム好きの方には有名な場所かもしれませんが、実はこのダム、国の重要文化財に指定されている特別なダムなんです。

丸沼に到着すると、そこは一面の霧。
荘厳な雰囲気の中、釣り人の姿が霧の向こうにかすんで見えます。
静まり返った湖面と新緑の森。
まるで別世界に迷い込んだような景色が広がっていました。

普段私たちがよく目にするダムといえば、このような巨大なコンクリートの壁を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし丸沼ダムは見た目からして全く違います。
その独特な姿を見るため、まずは湖畔へ向かいます。

シダ植物が生い茂り、湿った森の香りが漂う山道を進みます。
朝露に濡れた遊歩道はどこか神秘的で、歩いているだけでも楽しい時間でした。

湖畔へ降りると現れるのがこちら。
実はこのダム、観光用に目の前まで行けるようになっているのですが……その移動手段がなんとこの小さな渡し船。
その名も「トムソーヤ号」です。
霧も相まって、まるで海賊の冒険に出発するような気分。
名前もこの景色にぴったりです。

乗り方はとてもシンプル。
船につながれたロープを手繰り寄せるだけです。
バランスを取りながら、
「よいしょ、よいしょ」
と引っ張っていきます。

静寂に包まれた湖に、ちゃぷちゃぷと静かな水音だけが響きます。
わずか数分の移動ですが、不思議と長い冒険をしているような気分になりました。

そして中間あたりまで来ると、丸沼ダムの正面に来ることができます。
近くで見ると圧倒されます。
現在のコンクリートダムとは少し違う、どこか重厚で無骨なデザイン。
巨大な柱が規則正しく並ぶ姿は、どこか神殿のような雰囲気すら感じます。
調べてみると完成は1931年。
なんと90年以上前に造られたダムです。
しかも現在も現役で稼働しています。
これが国の重要文化財に指定されている理由の一つでもあります。
建築や土木に携わる仕事をしていると、
「昔の人はどうやって造ったんだろう」
と考えてしまいます。
今のような大型機械もコンピューターもない時代。
それでもこれだけの構造物を造り、90年以上にわたって使い続けている。
改めて当時の技術者や職人たちの凄さを感じました。
住宅も同じですが、本当に良いものは長く残るんですね。

そして見学後のお楽しみ。
道の駅尾瀬かたしなでいただいたのがこちら。
ダムを模したワッフルに堤体カード付き。
最近はいろいろなダムカレーがありますが、ワッフルでダムを表現しているのは初めて見ました。
見た目も面白く、しっかりボリュームもあって大満足。
旅先でしか味わえないご当地グルメの魅力を改めて感じました。
今回訪れた丸沼ダムは、
「ダムを見に行く場所」
というより、
「湖を渡り、森を歩き、歴史ある土木遺産に出会う場所」
でした。
霧のおかげで遠くの景色は見えませんでしたが、その分だけ幻想的な時間を過ごすことができました。
もし群馬県片品村を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
ちょっとした冒険気分を味わえる、とても素敵な場所でした。





