【エスキスラボ①】畳コーナーは小上がり?フラット?段差で作る居場所づくり

こんにちは!長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけている「ALOHA100」設計の中澤です。

今回から、会社ブログで新しいシリーズ「エスキスラボ」を始めます!

これまでの「気まぐれ旅日記」「建築のひとコマ」から少し方向を変えて、住宅の設計で気になる工夫や、間取りを考えるときの選択肢を紹介していきます。

「エスキス」は、設計のアイデアをスケッチしながら考えること。完成した形だけでなく、「どうしてこうするのだろう?」という部分も、一緒に見ていけたらと思います。

第1回は、リビングの一角にある「畳コーナー」。中でも、小上がりにするかどうかに注目してみます。

少し床を上げると、何が変わる?

冒頭の写真は、リビングとつながる小上がりの畳コーナーです。

畳の部分だけ床が一段高くなっていますね。

壁や建具で仕切っているわけではないのに、なんとなく「ここから先は別の場所」という感じがしませんか?

この段差があることで、リビングの中に少し独立した居場所ができます。

畳の上で寝転んだり、子どもが遊んだり。段差の縁に腰掛ければ、リビングにいる人と話す場所にもなります。

高さが変わるだけで、人の座り方や過ごし方も変わる。小上がりの面白いところです。

フラットな畳コーナーの場合

こちらは、リビングの床と畳の高さを揃えた例です。

先ほどの小上がりと比べると、空間がすっとつながって見えますね。

段差がないので行き来がしやすく、お掃除のときにも便利です。

小さな子どもが遊ぶ場所として考えるなら、つまずく心配を減らせるのも大きな利点でしょう。

一方で、畳の場所を「少し特別な空間」に見せたいなら、小上がりのほうが向いているかもしれません。

同じ畳コーナーでも、何を大事にするかで答えは変わります。

窓辺の小上がりに、もうひと工夫

こちらは、窓の下にカウンターを設けた畳スペースです。

上には棚、横には木の格子もあります。

畳に座って本を読んだり、カウンターでちょっとした作業をしたり。使う場面が自然と想像できますね。

特に気になったのは、窓とカウンターの高さの関係です。

畳に座ったときの目線に合わせてカウンターを設けることで、普通の机とはまた違った、落ち着いた作業スペースになっています。

小上がりというと、つい「段差」に目が向きますが、周りの窓や収納と組み合わせると、過ごし方はもっと広がりそうです。

段差には注意したいことも

もちろん、段差があることが必ずしも良いとは限りません。

上り下りのしやすさはもちろん、角につまずかないか、夜に段差が見えるかなど、安全面も考える必要があります。

また、床を高くした分だけ天井までの高さは低くなります。座って過ごすのが中心なのか、立って動くこともあるのか。

段差があるということはロボット掃除機での掃除が厳しいかもしれません。

このように畳コーナーひとつ取っても、意外と考えることが多いのです。

使い方によって、ちょうどよい形は変わってきます。

小上がりにするか、フラットにするか。

見た目の好みだけでなく、そこに座る人の姿を想像してみると、間取りの考え方も少し変わる気がします。

これからの「エスキスラボ」でも、こんなふうに住宅の小さな工夫を取り上げていきます。どうぞよろしくお願いします!

※これまで会社ブログで連載してきた「気まぐれ旅日記」「建築のひとコマ」は、今後は個人のnoteで続けていくことにしました。

建築の話から旅先でのちょっとした発見まで、これまでと変わらず気ままに書いていこうと思います。

よろしければ、そちらものぞいてみてください!

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