【気まぐれ旅日記⑳】砂浜がそのまま道になる!?

こんにちは!長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけている「ALOHA100」設計の中澤です。
旅先で出会った景色や歴史、思わず立ち止まった場所を紹介する「気まぐれ旅日記」。

今回は、石川県の海岸にあるちょっと不思議な道へ。

……と言いつつ、写真を見ても道路らしいものはどこにもありません。

あるのは、どこまでも続く砂浜と、その上を普通に走っている車たち。

ここが今回訪れた「千里浜なぎさドライブウェイ」です。

名前の通り、なんと砂浜そのものを車で走ることができるドライブウェイ。

しかも、「砂浜に車で入れる」というレベルではなく、海岸線に沿って何台もの車が普通の道路のように行き交っています。

初めて見ると、なかなか不思議な光景です。

普通なら砂浜へ車で入った瞬間、「タイヤ埋まらない……?」と心配になりそうなところ。

ところが千里浜の砂は粒が細かく、水分を含むことでしっかりと締まるため、普通の乗用車でも走ることができます。

全長は約8kmあり、日本で唯一、波打ち際を車で走ることができる砂浜として知られています。

砂浜を進んでいくと、海岸沿いにはずらっと車が並んでいました。

車を停めて海を眺めている人もいれば、椅子やテーブルを出してのんびり過ごしている人も。

道路のすぐ横に海があるのではなく、「道路そのものが海岸」というだけで、いつものドライブとはかなり雰囲気が違います。

そして実際に走ってみると、これが思っていた以上に普通。

砂浜なので多少の凸凹はありますが、タイヤがズブズブ沈んでいくような感覚はありません。

窓のすぐ向こうには日本海。

そのさらに向こうには青い空。

普段ならガードレール越しに見る海を、ここでは遮るものなく真横に眺めながら走れます。

ちょっと速度を落として、潮風を感じながらゆっくり進みたくなる場所です。

そして、せっかくここまで来たなら当然こうなります。

海をバックに車の撮影会です。

普通の駐車場で同じように撮ったら、ただの「車の写真」になってしまうところ。

でも背景が日本海、足元が砂浜となるだけで、一気に旅の一枚っぽくなります。

青い海と空の中に、白い車がぽつんと一台。

こういう場所に来ると、普段そこまで車の写真を撮らない人でも、とりあえず一枚撮りたくなる気持ちが分かります。

もちろん、撮るのは車だけではありません。

海を撮ったり、車を撮ったり、お互いを撮ったり。

気が付けば、それぞれ好き勝手に撮影会が始まっていました。

砂浜の上なので、ちょっと立つ位置を変えるだけでも背景は海と空。

写真を撮る場所には困りません。

むしろ、「どう撮ろうかな」と考えている時間まで楽しい場所です。

車を停めて、波の音を聞きながら少し散策。

数メートル先には海があって、その後ろには自分たちが乗ってきた車。

冷静に考えると、なかなか見ない組み合わせです。

普通のドライブなら、「道路を走って海へ行く」。

でも千里浜では、「海そのものを走っていく」。

そんな少し変わった体験ができるのが、この場所の一番面白いところなのかもしれません。

今回訪れたのは青空の広がる昼間でしたが、ここは日本海側。

次に来るなら、夕日が海へ沈んでいく時間にも走ってみたいところです。

砂浜の上を走る車と、その横に広がる海。

目的地へ向かうための道ではなく、走っている時間そのものが目的になる道。

千里浜なぎさドライブウェイ。

能登方面へドライブするなら、ぜひ一度はタイヤで砂浜を踏んでみてほしい場所です。