【新人奮闘記⑪】家づくりはまず高さを知ることから

こんにちは!長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけている「ALOHA100」の中澤です。
家づくりというと、間取りや外観を考えるところから始まるイメージがありますよね。
しかし実際の現場では、その前に必ず確認しなければならないことがあります。
それが今回のテーマ、「レベル出し」です。

名前だけ聞くとゲームのレベルアップみたいですが(笑)、建築の世界では高さを測る作業のことを指します。
平らな敷地というものは滅多になく、それぞれ高さがあります。
図面には「建物の基準となる高さ(GL)」が設定されており、
- 敷地の高さはあっているか
- 基礎の高さはあっているか
- 計画通りに工事が進んでいるか
を確認する必要があります。
もし高さが違っていたら、
「玄関に思ったより段差ができた」
「雨水が流れにくくなった」
「なんか建物斜めってない?」
なんてことにもつながってしまいます。
そのため、建物を建てる前も、建てている途中も、何度も高さを確認していきます。

その時に使うのがこちら。
一見すると展望台にある望遠鏡のようですが、実はこれが高さを測るための測量機械です。
レベル本体と三脚の2つでワンセットになっています。
写真をよく見ると、三脚の天端(銀色の面)がまるくなっているのがわかると思います。
ある程度は足の長さを変えることで水平を目指しますが、足の調整だけでは制度に限度があります。
そこで天端が丸く加工されていることでさらに制度のある水平を目指すことができるのです。
最終的にはレベル本体に搭載されたつまみを回して水平に角度を合わせます。

実際に覗いてみるとこんな感じです。
真ん中に十字の線がありますね。
高さを測る時は、別の人が「スタッフ」と呼ばれる目盛り付きの棒を持ち、その目盛りをこの十字の交点で読み取ります。
つまり、「スタッフを持つ人」「レベルを除く人」の2人1組で作業を行います。
さらに驚いたのは精度です。
ほんの数ミリ違うだけでも確認を行います。
家は完成すると何十年も使われるもの。
だからこそ、「だいたいこのくらい」ではなく、「図面通りの高さになっているか」をしっかり確認する必要があるんですね。
私は設計として図面を見ることが多いのですが、現場で実際にレベル出しを見てみると、
図面に書かれている数字一つひとつにきちんと意味があることを改めて実感しました。
普段何気なく見ている建物も、実はこうした細かな確認作業の積み重ねでできています。
家づくりは大工さんの技術だけでなく、こうした地道な測量や確認作業によって支えられているんですね。
住宅工事以外にも道路工事などでもレベルが大活躍です。
車で移動中など、道端で望遠鏡のような機械を除いている人がいたら、
「レベル出ししているんだな~」
と注目してみてください!




