【気まぐれ旅日記③】真のグンマー帝国へ。霧の毛無峠を訪ねる

こんにちは!長野で注文住宅・デザイン住宅を手がけている「ALOHA100」の中澤です。

休日になるとついどこかへ出かけてしまう私。

今回向かったのは、長野県と群馬県の県境にある「毛無峠」です。

SNSなどでは「グンマー帝国の玄関口」としても有名な場所。

冬季閉鎖が解除され、長い冬の眠りから目覚めたという知らせを聞き、さっそく行ってきました。

まずは毛無峠へ向かう分岐点。

ここまでは山道とはいえ、意外と走りやすい道路が続きます。

しかし、この看板を曲がった瞬間から景色は一変します。

木々が徐々に減り始め、

気が付けば赤茶色の地面が広がる世界へ。

先ほどまで普通の山道だったはずなのに、まるで別の惑星に迷い込んだような感覚になります。

思わず、

「異世界に迷い込んだ……」

そんな言葉が頭に浮かびました。

到着した毛無峠は、朝早かったこともあり一面濃霧。

普通なら「何も見えない」と残念に思うところですが、毛無峠の場合は話が別です。

むしろこの霧のおかげで、不思議な雰囲気が何倍にも増していました。

毛無峠名物ともいえるこの看板。

「この先危険につき関係者以外立入禁止」

そしてその隣には、「群馬県」の文字。

ネットではすっかりネタ扱いされていますが、実際に現地で見るとかなりの存在感があります。

足元には誰かが置いていったヘルメット。

霧の中にぽつんと置かれている姿が、なんとも言えない雰囲気を醸し出していました。

ふと周囲を見渡すと、一面に広がる低い植物。

実はここ、標高約1,800m。

森林限界に近く、強い風が吹き続けるため、高い木はほとんど育ちません。

地面を覆うコケや低木だけが、この厳しい環境で生きています。

特に印象的だったのが、この赤く色付いた植物たち。

赤い地面と相まって、まるで火星のような風景でした。

そして霧の向こうに見える鉄塔。

実はこの周辺には、かつて硫黄鉱山の町がありました。

その名も「小串鉱山」。

群馬県側には草津温泉や万座温泉、長野県側には山田温泉や地獄谷があります。

そう、この地域は今も火山活動の影響を受けるエリアなのです。

かつては硫黄採掘で大いに栄え、多くの人が暮らしていました。

しかし土砂災害などによって町は壊滅。

さらに鉱山跡から火山ガスが噴出するようになり、人が住めない土地となってしまいました。

今見えている荒涼とした景色は、そんな歴史の上に成り立っています。

目の前には地図上では続いているはずの群馬県側。

しかし見えるのは霧。

その先には何もありません。

まさに「虚無」。

これがグンマー帝国か……。

そう実感した瞬間でした。

毛無峠は決してアクセスの良い場所ではありません。

しかし、ここでしか見られない景色があります。

絶景の日ももちろん素晴らしいと思いますが、今回のような霧の日もまた格別でした。

むしろ毛無峠らしさを味わうなら、少し天気が悪いくらいの方が面白いのかもしれません。

皆さんもぜひ一度、グンマー帝国の玄関口を訪れてみてはいかがでしょうか。

熊には十分お気を付けを。

【おまけ】

最近、群馬県が「グンマー帝国パスポート」なるものを販売したそうです。

販売開始直後には受け取り待ちの列までできたとか。

次に毛無峠へ行くときは、ぜひそのパスポートを片手に、

「ついに入国しました」

という写真を撮ってみたいものです。